引っ越しの理由は様々な事情に寄るのですが、当然家賃未納の輩は居る訳です。そして大家さんから追い出されるケースもある訳ですが、大家さんに内緒で引っ越してしまおうと考える者もいるのです。一度滞納してしまえば当然翌月には2倍の家賃になる訳で、ひと月分は払えなくなれば翌月に2か月分を払う事など不可能なのは当然です。
 ある日近所の方からごく普通に引っ越し依頼が入りました。電話の声からお客様はおじいちゃんでした。若者からの依頼が多い中、老人の一人暮らしの方も多いので予約時は特に違和感はありませんでした。しかし予約を受けた当日の午後に不可解な電話が入りました。普通個人情報を業者に聞くなど非常に失礼で怪しい事なのですが、中年の女性と思われる声でこんな内容でした。「XXさんの引っ越しの依頼を受けていますか?」いきなり赤の他人からこんな電話が入ったのです。非常識極まりないのでこちらから質問しました。「いきなり個人情報を教える訳ないでしょう。あなた自身と問い合わせ理由を教えて下さい。」するとこの女性はこのおじいさんの顔馴染みの近所のおばちゃんらしいのです。大家さんとも知れた仲でどうやら直接このおじいちゃんから引っ越す事を知らされた模様です。しかし大家さんとも仲が良かったみたいで家賃を滞納していたことを知っていたようです。そこで引っ越し依頼業者を聞きだして確認して大家さんに知られるつもりだったようです。するとその直後にまた中年のおばさんから電話が入りました。気安く電話されて引っ越し作業中なので非常に迷惑ですが電話の内容は同じものでした。今度は大家さんから直接引っ越し依頼を受けているかの確認だったのです。翌日普通に引っ越し作業を開始しましたが案の定、搬出開始直後に隣に住む大家さんとその息子が出てきてお客さんのおじいさんに文句を言いだしました。「こんないきなり出て行っちゃ契約違反ですよ。ちゃんと連絡先と引っ越し先を教えてもらわなければ困ります。」と大家さんより若い息子の方が激怒していました。こんな会話を聞きながら少ない荷物でしたのでアッと言う間に搬出は終了しましたが、おじいさんなので当然携帯電話は持っていないので次の引っ越し先の住所だけ強引に聞いていたようです。細かい事情はわかりませんが仕事ももうしていない模様で年金ももらっていない感じです。あとは生活保護以外ないでしょう。明らかに本人はこっそり引っ越ししたかったようですが、しっかり大家さんにバレてしまって大失敗でした。その後がどうなったかは知る由もありませんが、高齢化社会で古くて安いアパートで細々暮らしている老人の一人暮らしもかなり多いと思います。今後もこんな状況が変わる見込みは無いと思われるので事故物件はどんどん増えそうです。

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 おとめ山公園の鯉は池だけでなく小川にも泳いでいました。