賃貸アパートを借りる場合は駅までの距離は重要な選択項目の一つでしょう。単身者の引っ越し依頼をする方は圧倒的に自身で自動車を運転する方が少ないので、通勤時間を考えれば駅までの距離が近ければ便利なのは当たり前です。過去のお客様には徒歩0分の方が3名は記憶しています。
 お一人は東中野駅南口徒歩0分の方がいらっしゃいました。改札へ徒歩で行く道で改札の階段の真横にアパートがありました。車で改札までの行き止まりの道を通るのは駅の売店に新聞・雑誌や飲食物を届ける業者のトラック以外は通らない道です。車で9時ごろに通ると通勤客が途絶えないので非常に通りにくかった記憶があります。しかし路上の駐車スペースは十分あったので、他の通行車両を意識する必要がありませんので、引っ越し作業は非常に行い安い場所でした。再度トラックを出す時にも歩行者が絶えないですが、それ以外は特に問題はありません。今は再開発されてもうこの建物は無いと思われます。
 もう一つは浦安駅前のマンションです。こちらは東中野駅よりも通勤客が多くて大変な立地でした。しかしここも通勤客がいない一瞬にトラックをマンションエントランスに着けたので、あとはエレベーターでスイスイ引っ越し作業が出来ました。ここも路上駐車せずに改札口前の広めの敷地にトラックの駐車スペースがあったので逆にやりやすい場所でした。お客様も通学だけでなく商業施設も駅前には沢山あるので非常に便利で、高層マンションなので騒音等もそれほど気にならないでよい場所だったそうです。但し最上階の1002号室で1001と1003が大家さんと息子の部屋だったそうで、利便性よりも精神的負担が多すぎてとても住めなかったそうです。
 もう一つは意外な駅でした。新橋駅前の意外と有名な店舗が入っていた新橋駅前ビルです。こちらも駅の真ん前ですが、こんな都心の商業地域に引っ越す方がいるのにびっくりです。上部の階にはちゃんと居住スペースがあるそうで、通勤には間違えなく便利ですが、近辺に飲み屋や事務所は沢山あっても庶民的な買い物は逆に不便と思われます。コンビニやディスカウントストアなどはありますが、特売品があるスーパーなどは離れていて生活費が上がりそうです。ここは路上駐車しかない場所で駐車場所からエレベーターまでが遠くて最上階まで往復すると結構時間がかかりましたので、今のような駐車監視員制度の下では一人での引っ越し作業は出来ないでしょう。近くのコインパーキングに駐車しての引っ越し作業だと時間がかかりすぎるので、必ずトラックに人員を置いておかないと駐車監視員の餌食になるのは間違えありません。
 それ以外にも原宿駅の向かい側のマンションで引っ越し作業をしたことがありましたが、流石にここでは路上駐車するわけには行かず、マンション敷地内の狭いスペースにすし詰めで駐車させてもらった記憶があります。
 駅前に共通することは人が絶えない事です。引っ越し作業は非日常的なのでみなさんに邪魔扱いされます。苦情やいたずら・盗難にも注意が必要です。住むには便利でも利便性の高さは引っ越しのやりやすさからとは反比例なのです。

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 哲学堂公園の4人の向かい合った石像はこの4人と屈んでいるアブラハムです。